第15章 生きる意味
『……!?助けに来てくれたの?』
『あら、ウフフ。ごめんね、ライト。それは違うのよ』
『え?』
『───なぜお前がここに?』
『っ……それは、ボクの台詞だよ』
女性の他にもう一人、男性がいた。
『はいはい、そこ。ケンカしないで。それより、リヒター……早く来て。』
『っ!?』
『しかし…』
『その気がないなら、アタシ、もう行きます』
『っ!お、お待ち下さい!』
『あら。ウフフ…アタシにそんなに行って欲しくないの?』
『当たり前です。私は…貴女のためなら…』
『分かっているわ。さあ、早く。待ち焦がれてアタシ…熱いわ…』
『コーデリア…愛しています。』
『ウフフ。リヒター…アタシもよ?』
リヒターはコーデリアを抱き寄せ、彼女の身体中を厭らしくまさぐる。
『っ……!?』
その様子を鉄格子を握り、見つめるライト。
『っ……コーデリア……』
『んっ…ん…ね、ライト。貴方はいい子ですもの』
『………!!』
『ね、ライト?』
『……………』
熱い口付けを交わす傍ら、コーデリアは妖艶に笑い、ライトを見る。
『……うん。そうさ。ボクは…ボクは…イイ子なんだから。』
『──それにボクは、こういうの…むしろ興奮しちゃうほうだしね』
◇◆◇
【リビング】
「──っ……チッ。また夢か。この屋敷、サキュバスでも乗り込んで来て…ああ、もしかすると…お花ちゃん…サキュバスなの?」
「っ!?私のこと、呼んだ?」
「うん、お花ちゃんはもしかするとこの家にやってきたサキュバスなのかもしれないと思って」
「サキュバス?」
「夢魔だよ。人の夢に入ってきて…精を搾り取る。エッチな魔物さ」
「なっ!私はそんなんじゃ…」
「どうかな?事実、お花ちゃんが来てから…ボクは…」
「………?」
「んふ。エッチな夢ばっかり見るよ」
「(今、なんだか誤魔化された気がするけど…)」
「お花ちゃん?どうしたの、ボーッとして」
「え?いや…なんでも、ないよ」
「──なんでもないって割には、なぜか…心臓がドキドキしてない?」
「っ………!!」
「………?お花ちゃん?」
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