第12章 誤解とすれ違いの誕生日(❤︎)
「……ぁ……」
「もっとくれよ……んん……チュゥー…」
吸血をしながらアヤトくんの手が服のボタンを外そうとするのを慌てて止める。
「あっ……!ま、待って。せっかくの誕生日なのに……!」
「待たねえ。ケーキもプレゼントもいいが、オレへの一番のプレゼントっつったらオマエだろ?メグル……っん……ちゅぅ。」
「……っ……」
「誕生日なんてどうでもいいと思ってたのに…こんな誕生日なら、迎えるのも悪くない……な」
「え、何か言った?」
「……なんでもねえよ。もっとオマエの血と……オマエ自身がほしいって言っただけだ。……んんっ……ちゅぅ。」
「(もう、こうなるはずじゃなかったのに…でも…)」
私はアヤトくんの首に腕を回す。
「生まれてきてくれてありがとう、アヤトくん…大好きだよ」
「ピアスもケーキも、オマエも。ありがたくもらっとくぜ。存分に味わってやる……んっ……ちゅぅ。」
「あっ……ん、んん……」
「……んん……次にオレから離れたら許さねェからな…。ずっとオレの傍にいろ…。約束だぜ…?……一生、大事にしてやるからよ」
顔や首に啄むようなキスをしながらアヤトくんは服のボタンを片手で器用に一つ一つ外していく。
「んっ……」
触れる手が唇が、熱くて、気持ちよくて、くぐもった声を出してしまう。
「あ、アヤトくん…ふっ……んん……」
「なんだよ、まだキスだけなのにもうココ、立ってんじゃん。キャミソールの上からでも丸わかりだな」
「あっ!」
二つの膨らみを下から軽く持ち上げ、アヤトくんは片方の膨らみに舌を這わせ、レロッと舐める。
「や、やあ……っ」
「…んっ…ちゅぅぅ……」
「ッんん!」
キャミソール越しに乳房を軽く吸われ、ビクビクと体を揺らす。
「あーククッ…ビクってしたな。これってさ…噛んだらどうなんの?」
「え!?」
カリッ
「っあぁ!」
悪戯っぽく笑ったアヤトくんは先端を軽く噛んだ。小さな電流が走ったように私は声を上げてしまう。
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