第3章 壊れたクーラーとの壮絶な戦いをする五条さん
季節は七月から八月へと切り替わり、
外も室内も空気がムワッとしていて暑苦しい・・・
途中まで順調だったクーラーが突然シャットアウトされてしまい、二人して視線をシンクロする
「急にクーラー壊れるなんておかしいだろ?せっかくの休日なのに」
「仕方ないんじゃない?新品ではないし中古で購入しようと即決行動したのは悟さんじゃないですか」
どうやらまともに反論することができなかったのか強気だった悟さんの口が大人しくなってしまった
だが彼も負けじと反論返しする
「そういう君も俺が中古のクーラーレジに持って行ってもお構い無しだったよな?」
その言葉にカチンと腹が立って両者一行に向かい合い、クーラーの存在さえ忘れて喧嘩開始する・・・
「とにかく新しいクーラー買う時は二人で割りかんよ。」
「は?!今月はリリーちゃんの限定ライブを」
「あぁん?リリーちゃん?ライブ?文句言うひまあったら先にクーラー購入してからにしなさい!」
悟さんは不満そうな顔して私をにらみつけてきたけど怖くなんかない。
「その間扇風機で我慢しましょうか。夏といえば、スイカでしょ!」
「いょお待ってましたー!さとみさん包丁でじゃんじやん切って持ってきてねー」
またしても悟さんのワガママな態度により、堪忍袋のおがかれてしまい近くに置いてあったお皿に切ったスイカを置いて持っていき 勢い良く皿を置いたら この世の憎悪を見たかの如く物凄い反射神経で驚愕している顔をした悟さんの表情。滑稽だな