• テキストサイズ

soda popsicle

第1章 、





「お前さ、ああいうのはちゃんと断らないと、一生付いてこられるぞ」悟にお説教を喰らった私は落ち込んでいた。




「も〜元気だせって、甘いもん好きだろ?食い行くか。」辿り着いたのは先程のナンパ男が言っていたパフェ専門店だった。

注文したパフェが届くと「早く食べよう!」と目を輝かせている。悟からは「今日イチ楽しそうじゃん」と言われた。


悟は苺がこれでもかと飾られたパフェ、私はキャラメルソースがたっぷりかかったプリンパフェ。私は直ぐに食べ終わって、悟のパフェも何口か貰った。とても満足気な顔をして、お店を後にした。



「トイレ行ってくる。ここで待っといて。」私は椅子に座って周りを見渡していた。






「お姉さん今ひとりですか?」


またか、とため息を付く私に「可愛くて声掛けちゃいました」と続ける男。「あの、そういうの大丈夫です。」と断るが、諦める様子は無い。


「急に話かけられたら警戒しますよね、ごめんなさい。でも、よかったら連絡先だけでも教えてくれませんか?」そう続ける男に「いや、大丈夫です。」と繰り返し断る。




「おい、またかよ」


どう見ても怒っている悟がやってきた。声を掛けてきた男の人は直ぐに去って行った。「ありがとう、」そう伝えても不機嫌なのは変わらない。悟は目を合わせてくれなかった。



「大体お前が、」と勢い良く怒鳴られたが「いや、何でもない。ごめん」もう帰ろう。と謝られた。そのまま私たちは駅へと向かった。





帰りの電車は気まずさでいっぱいだった。




元々閉鎖的な環境で育った、いつも可愛がられて育てられてきて、このような状況になったことはなかった。どうしていいか分からなくて、今にも泣き出しそうだった。


学校の最寄りの駅まで着いて、そこから歩いて寮に帰る間も言葉を交わさなかった。夕日の赤い光に照らされて、伸びる自分の影を見ながら歩いていた。




/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp