• テキストサイズ

soda popsicle

第1章 、





蝉は相変わらず今日も元気に鳴いている。「あち〜」と言いながらノートでパタパタと仰ぐ悟も、それを眺めている傑と硝子も、机に伏せて寝ている私も相変わらずだ。



「緊急の案件が入った。悟、傑、で向かってくれないか。」



悟と傑だけで倒せるだろうし私は要らないでしょ、と思いながらも「は〜い」と返事をする。





私たちは『 呪術 』を扱い、呪霊を祓うことが出来る『 呪術師 』だ。

人の恨みや妬みから、悪さをする呪霊が生まれることがある。その呪霊が世の中に蔓延る前に、私たちが退治するのだ。ちなみに給料は超良い。


呪術師は強さによって等級が付くようになっている。傑は一級。私は三級。そして悟は最上級である特級だ。特級を保持しているのは悟を含めて日本に2人しか居ない。また、クラスメイトの硝子は、反転術式で他者を治療できる、呪術界でも貴重な存在だ。




( 周りは凄いのに、私は何も出来無いな )




コンプレックスを感じながらも、現場に向かう準備をして車に乗り込んだ。



私の使う術式は空間支配をする事ができる。使い熟せればかなり強い術式なのだろうが、使い熟したいとも、強くなりたいとも思っていない。よって程度は低い。家柄によって持って生まれた無駄な才能だ。


現場のビル街に着くと、先程まで運転をしてくれていた補助監督によって帳が降ろされた。


「私、二人の足でまといになるだけだから早く二人でやって来ちゃってよ」は早速術式を展開する。支配空間を転々と変更させ、呪霊の居場所を索敵。どうやら、右奥の廃ビルに居るようだ。


「あそこの2階、大きいのと小さいのが居るみたい。」「俺らで行ってくる。は他にも呪霊が居ないか見張っててくれ」悟と傑は私が示した方向へ向かった。




二人は呪霊の元に行ってから、15分もしないうちにこちらへ戻ってきた。帳も上がり、任務完了だ。



( やっぱり私要らなかったなぁ )



「早かったね、お疲れさま。」私は二人に笑顔を作って向ける。「が位置を早く知らせてくれたお陰だよ、ありがとう。」傑に頭をポンポンと触られ、帰りの車に乗り込んだ。悟は珍しく静かだった。


/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp