第1章 、
あれからもずっとスマブラをしていた。気付くと日付が変わる頃だ。「そろそろ終わりにするか、」とゲームを終了する。
傑と硝子が片付けをしてくれていると言うのに、悟は私のベッドで横になり睡眠を取り始めようとしていた。
「ねぇ!そこ私の!帰って寝てよ!」本当に眠っているのか、狸寝入りをキメているのかは解らないが、一度寝ると起こすのが面倒な悟をひたすら叩き、声をかけていた。
「じゃあ私たちは帰るよ」そう言って部屋を出ていく傑と硝子。「また明日ね〜」と呑気に帰って行った。「早くくっつけばいいのにな」と呟いた傑の声は、私が悟を起こす声でかき消されていた。
「悟!起きてよ〜私が寝る場所ないじゃん!」身体を揺すってみても起きる気配は無い。少し諦めモードの私は、喋らなければ格好良いのに、と悟の顔を見つめて居た。
白い肌に、白い髪の毛。彼の長いまつ毛にかかる前髪を指でかき分けてみると、唇が少しだけ震えた。全てに触れてみたくなってしまう、そんな気持ちを抑えながらベッドに突っ伏した。
( 悟は友達、友達、何やってんだ自分 )
自分に言い聞かせながら伏せたままで居ると、いつの間にか意識を手放していた。
「おい、。」
大きく身体を揺すられると、いつの間にか眠っていた事に気付く。変な体勢になっていたのか、肩と首が少しだけ痛い。
「そろそろ俺帰るわ〜」ベッドから起き上がり、ドアへ向かう悟。まだ半分眠っている私は、掠れた声で「は〜い」と返事だけして、ベッドに潜り込んだ。