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soda popsicle

第1章 、





ピンポーンと来客を知らせる音が鳴る。「お邪魔するよ」と言って来た人物は、先客が脱ぎ散らかした靴まで揃えてくれた。


夏油傑。男子にしては長い髪を、後ろでお団子にまとめている。今どきのヤンキーでも着ないようなボンタンを履きこなしていて、見た目は超怖い。が、切れ長のその瞳はいつも優しく微笑みかけてくれる。

悟と比べると紳士に見える傑だが、悟と仲良くしている辺り頭のネジが何本か外れているんだろうと思う。



「スマブラやろ〜ぜ!スマブラ!」傑もやるだろ?と3人分のコントローラーを準備する悟。用意されたコントローラーを構えると、すぐに試合は始まった。


格闘ゲームをする時は、まず私がボコボコにされることが殆どだ。今回も例外ではなく、鮮やかに技を決められた私のキャラクターは画面の外にぶっ飛ばされて行った。


「少しぐらい手加減してやったらどうだ?」と聞く傑に「弱い奴が悪い」と答える悟。私はお菓子の袋を開けながら、悟と傑の一騎打ちを眺めていた。




戦いが白熱する中、ピンポーンと再び呼び鈴が鳴る。「あー、もうやってんの?」そう言いながらきたのは4人目の同級生、家入硝子。

短い髪に、ぱっちりとした目の下にはホクロが一つ。お調子者だがしっかり者。彼女からはいつも、苦くて大人な匂いがする。

いつも悟と傑にぶっ飛んだ事を言われて泣きつく先が硝子なのだが、彼女も平気でぶっ飛んだ事を言うタイプだ。


「私もやる〜」と言う硝子の為にもう一つコントローラーを用意しながら、先程から続いている試合を眺める。

どうやら今の試合は傑が勝ったらしい。あぁ今日は悟が満足するまでスマブラをやるんだろうな、と思いながらポテトチップスを口に運んだ。



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