第1章 、
翌日、絶対安静を言い渡されたは、医務室から出ることを禁止された。特別することも無く、窓の外で風に揺らされる木々をぼーっと見つめていた。
( 悟と気まずいし、助かった、 )
そう思いながらも、視界に広がるモノクロの景色を眺める。やる事が無いと時間が経つのが遅い。毎日あんなにあっという間だったのにな、そう思っていると医務室のドアが勢い良く開いた。
「振ったって聞いたけど、どういう事?」慌てた様子で入って来たのは硝子だった。
「聞いたの?そのまんまだよ。気持ちには応えられないって言った」
「...?理由は?」
「んー、わかんないけど、悟にはもっと良い人居ると思う。」
「それだけ?!」呆れた顔をする硝子。「それ振る理由にならないよ?ちょっと呼んでくるから。」
あまりに突然の出来事に驚く。そして、これから悟が来ると思うと胃がキリキリしてきた。
「はい、連れてきた。」そう言って顔を上げると、硝子と傑、そして悟が居た。
「、何で振ったのかもう一回言って。コイツの前で。」
「何でって、吊り合わない。勿体ないよ。」
悟も傑も?マークを浮かべている。
「じゃあ、は悟の事どう思っているんだい?」傑が質問してくる。
「好きか嫌いかって聞かれたら、好き。」
「それは友達として?それとも恋愛感情?」
は考える。確かに悟に意識してしまう事はあった。でもそれは一時の迷いというか、多分寂しさからそう思ったのだろう。そこから友達だと言い聞かせるようにしてたのは、それ以上の関係を期待して友情すら崩れたくなかったから。ってこれ何だか、私が悟の事好きみたいじゃん、
そう思っていると段々と顔に熱が集まるのが分かった。きっと真っ赤になってるだろう。
「私たちは先に教室に戻っておくよ」傑と硝子は戻って行った。