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桃紅柳緑【鬼滅の刃】【R18短編集】  

第22章 ※炎虎 【煉獄杏寿郎】5 完


私は祖父の死が決定打になり本当に刑事を辞めたのだ。なかなか思う様に捜査出来ないことに、もどかしさをずっと感じていた。
結局杏寿郎の言う通り、刑事の力では大切な人の命すら守れなかった。
ならば正攻法ではない方法で。鬼舞辻を追い詰められるなら何でもやる。
少ないが刑事の時の人脈は杏寿郎の役に立つだろう。
後藤とは今後もお互いに有益な情報を交換していくことになっている。







「・・・・ということで、この体たらくだ。高橋。」
「俺は杏寿郎さんが決めたことに文句はありません。・・・にしても・・とんだ岩下志麻でしたね。」
「あぁ。愛する覚悟が必要だったのは俺の方だった。俺は組の名に泥を塗ったか?」
「まさか、手錠をかけてきた刑事を極道に引きずり込んだんですから、大した武勇伝ですよ。男を上げました。」
杏寿郎と高橋は目を合わせてお互い呆れたような顔をして笑う。
「あ、お支度が整った様ですよ。姐さん。お待ちしておりました。行きましょう。」
「・・・姐さん?」
「そうだ、あや。今日から姐さんだぞ。さあ冨岡達にお披露目だ。行こう。あぁ着物姿も美しいな。」




この数か月後、産屋敷組長の逝去を合図に大きな暴力団同士の抗争が始まった。
炎の虎は左目を失ってしまったが、鬼舞辻組に恨みを持つ若い新人たちの大活躍もあり鬼舞辻組を壊滅状態に追い込んだ。


長年続いた暴力団同士の勢力争いはここで一旦幕を閉じる。





炎虎 完🔥
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