第6章 戦支度※
「あ、ヨナ、、。」
シンアが空を見ながら呟いた。
それを合図にあたし達も手を止めた。
「ただいま。」
ジェハがギガン船長に話しかける。
「収穫は?」
「、、船長。おそらく決行の日は明後日の夜だ。」
ジェハは町で売買する女を集める店を見つけ、明後日の昼まで募集している事を突き止めたらしい。
「しかし、、どの船に女達が乗せられるか分からないね。」
ギガン船長の言葉に、ヨナちゃんが口を開いた。
「内側から、、。女の人達が乗った船の内側から、花火のようなものを打ち上げれば、女の人達を少しでも早く救出出来るかしら?」
「それはそうだが、、」
「私が、、。私が潜入して、船から花火を打ち上げます。」