• テキストサイズ

空翔る龍に恋をして

第2章 恋の始まり


「ディア、大丈夫?怪我は無いかい?」


ジェハの優しい声に目を開ける。
地面に転がる男二人。


『大丈夫。だけど、まずくない?役人のしちゃったら。』


「平気だよ。だいぶ酔ってたみたいだし。でも、早く行こう。」


そう言ってあたしの手を引くジェハ。
ドキンと胸が高鳴る。


「さて、もう平気かな?」


しばらく歩いて、先程の場所からだいぶ離れた。
小高い丘になっていて、闇に染まる海が一面に広がる。


「で?君はあんな所で何していたの?」


少し冷たい目であたしを見るジェハ。
怒ってる、?


『え、っと、』


「おめかしなんかしちゃって。誰かと会う予定だった?」


『ちがっ、これは、』


ジェハの為に!
そう言いたかった言葉は言えなかった。


「行かせないよ。僕以外の所になんか。」


グイッと腕を引き寄せられると、そのまま胸の中に抱き締められた。



/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp