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空翔る龍に恋をして
第2章 恋の始まり
「こう見えて俺たちゃ、役人なんだ。この意味が分かるだろ?」
この阿波では、役人に楯突けば死を意味する。
さて、どうするか。
今揉め事を起こすのは得策ではない。
かと言って、いいように扱われる訳にもいかない。
「その手、どけてもらえるかな?」
あたしが対応に悩んでいると、後ろから声が聞こえ振り返った。
『ジェハ、』
「何だぁ?お前。俺達に意見する気か?」
あたしから離れ、今度はジェハに詰め寄る二人。
ジェハは微笑んでるけど、かなり怒ってるのがあたしには分かる。
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