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空翔る龍に恋をして
第2章 恋の始まり
夜、看板に出て星空を眺める。
はぁ、と自然に出てしまう溜息。
「幸せが逃げちまうよ。」
振り返った先にはキセルを咥えたギガン船長。
「眠れないのかい。」
『うん。』
他の誰かが居る時は敬語を使うけど、二人きりの時は使わない。
「あの鼻っタレかい?」
『、っ』
驚いたあたしの反応に、ギガン船長がクスリと笑った。
「ったく、ひよっこだねぇ。あたしがあんたくらいの時には男の一人や二人、手玉に取って転がしてたよ。」
『すっごい、想像出来る。』
転がされる男達が。
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