• テキストサイズ

空翔る龍に恋をして

第2章 恋の始まり


それから、数十年。
クムジの船を見つけては潰すも、トカゲの尻尾切りの状態が続いた。
その間にも、重い税に耐えきれず命を絶つ者、行方不明になる女、徐々に生気を失っていく人々。


『、っ、はっ、やぁ!』


ブンと風を切る音を立てながら剣を振るディア。
看板で一人稽古をしていた。
動く度に汗が散る。


キーン


『、っジェハ!』


ディアが振り下ろした剣を、一瞬で現れたジェハが受け止めた。


「また腕を上げたね、ディア。」


『それは、どうもっ!』


グッと力を込め剣を振り切ると、フワッと風を靡かせジェハが飛んだ。


「汗をかくディアも、官能的でそそられるなぁ。」


トンと少し離れた場所に降り立つ。


『そうゆう台詞は、口説きたい女性に言ったらどう?』


「だからディアに言ったんだよ。」


ニコリと笑うジェハに、ディアは小さく溜息を吐いた。


/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp