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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第8章 living for love 【七海建人】前編


「何をしているんですか!」

大きな声で威圧感たっぷりに聞いているのに、何故か丁寧な話し方の七海さんが

「あ、あの……」

私の震える声を遮るように、サッと目の前に立ちはだかった。

「すいません、貴女に聞いたわけじゃありません」

「え?」

「動けますか?もっと下がって」

「え?あの」

私が戸惑っていると

「早く」

「は、はいっ!!!」

大きな声で怒鳴られてしまった。


な、何なの!?何なの!?どうして怒ってるの???


訳がわからないまま とにかく後に下がって、距離が開いた瞬間……


七海さんは背中から大きな何かを取り出すと、私の同僚を


ぶった切った!?


すると聞いたことのないような、大きな高い声を上げ、同僚が消えて行った……



さ、殺人……でも、消えた……?

いや、それより、ど、どうしよう……

け、警察……?うそでしょ?


私が口を押さえて立ち竦んでいると、七海さんがクルリとこちらに振り返った。


「大丈夫ですか?」

「こ、殺さなくてもっ……!」

「は?」

は!?は?って言ったの!?この人!?
な、何なの!?背中にあんな武器を持ってるなんて、学校の先生じゃなかったの!?柄の悪そうなスーツ着て、やっぱりヤクザかなんかなの!?


「貴女の同僚の方なら、あちらでレジを打っていますよ」

「……え?」

「一瞬、私にもその様に見えましたが……貴女は、私が同僚の女性を殺したと思っているのですか?」

「あ、あれ?何で……?」

頭の中がパニックになっていると、七海さんが大きなため息を吐いてから

「歩けますか?少し座って話しましょう」

そう言った七海さんの後を着いて行った。






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