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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第4章 Femme fatale 【五条悟】前編


「それ、私に断る権利もありますよね?」

「どうしてー?」

「どうしてって、知り合ったばっかですよ?私達」

「そこはそんなに重要じゃない。君は僕の事 必ず好きになるから、ねっ」

そう言って、ゲロ甘のコーヒーを、ごくごくっと飲む五条さん。
いやぁ、正直、そのコーヒー飲むの見るだけでも、吐き気が……私の冷たい視線を感じたのか

「ん?」

目隠しをグイッと下に降ろして、碧い両の瞳で私を真正面から見つめてきたので、
瞬時に私の顔が真っ赤に染まってしまった。

「ほらー、ね?」

「ね、って言われても。その顔、ちょっとズルい……です」

「そぉ?いいでしょ?この顔」

ニコニコと嬉しそうに、最後までゲロ甘コーヒーを飲み干すと

「じゃ、ご飯でも食べに行く?」

「いやいやいや、先に説明して下さいよ」

「あーーー、しちゃう?」

「はい」

「さっきのは呪霊。で、僕が祓ったの」

黙って五条さんの話の続きを待っていたら

「じゃ、ご飯行こっか」

「わかんないですって!!!それだけじゃあ!!!」

「うっそ!ちゃん、呑み込み悪いねー」


……


私っ!?私が悪いの!?解るわけないよね!?


「説明する気、ないですよね」

「あ、バレた?」

テヘッと可愛く舌を出してごまかそうとする五条さんに、思わず ま、いっか なんて気持ちを抱きかけた自分に渇を入れ、クマ吉をテーブルの上にドンッ!!!と置き

「私にでも解るように、キチンと説明して下さいっ!!!」

睨むように言うと

「もーっ、怖いなっ。僕の未来のお嫁さんは」

ふざける五条さん、だけど、ついまた真っ赤になってしまうと

「ごめん、そんなに照れないで。こっちまで恥ずかしくなるからー」

そんなこと 微塵も思って、ないよね?



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