第3章 it was fate
とにかく走った。
走って、走って、はし、って……
あーーー息が上がる。
運動不足だ……
でも、ここまで来れば……上がる息を整えながら、後ろを振り返った瞬間
「だから、貸してって言ってるでしょっ!!!」
「!!!」
声が出なかった。
同僚の異様な程の変わりよう、足は……私が遅かっただけかもだけど、息も切れていない同僚。
ううん、それより、何の音もしなかった。
違う。こんなの違う。何かがおかしい。
私がカバンを抱えたまま震え上がっていると、同僚は乱暴に私のカバンに手をかけようとした、
その時
私の後ろから大きな声が聞こえた。
ビクッとする同僚。
そして、やはりその大きな声にビックリした私が振り返った先にいたのは……
共通ルート 終わり
第4章 分岐エンドに続きます