第12章 困惑
用具委員会と作法委員会の共同任務から半月ほど経った頃
再び6年生が集合して、秘密の会議が行われていた。
「さて、最近の由利若月に関して何か…」
6年い組の立花仙蔵が議題のように話を始めようとするが、
集合した6年生達は、何やら各々考えているような感じがした。・・・と思ったが
「…とりあえず長治、小平太を殴って起こせ」
「…モソ」
ガンッ!!!!!と、拳を構えて隣でユラユラ船を漕いでいる七松小平太を一殴りした。中在家長治の重い拳によってさすがに七松は目を覚ました。
「痛ってぇえ!!」
「寝るな小平太。」
「だってよぉ!!最近あいつ全然暗殺しないからつまらないんだよ!!」
と、6年生の前で大声で叫ぶものだから中在家がそれを止めるためにもう一撃七松に食らわせた。だが、6年の全員がその件に関しては全員が感じていた。
「…でも、小平太の言う通り最近若月の奴暗殺全然しなくなったな。」
「何度か実行しようとしていたようだったが、それらすべて4年の綾部に阻止されていたようだったな。」
「あの共同任務から、綾部の奴本当にあいつにベッタリだからな。」
「そして…その綾部から、奴に関する情報をいくつか得た」
と、立花仙蔵が数枚の紙を取り出して6年生に見せた。
なんでも作法委員会の仕事の最中に、立花が喜八郎に彼の弱点や性格、好みや特性を調べてくれと聞いたところ・・・
立花の質問にツラツラと難なく綾部は答えてしまったのだ。