第7章 日常.2
『では、おやすみなさい。生姜湯ごちそうさまでした』
と、善法寺に言い残して風呂場を後にした。
残された善法寺は彼の後姿をみてまたため息をついた。
「おい!」
「痛て!留三郎…なんで殴るの」
「なんでじゃねえ、敵に塩なんて送りやがって!」
「塩なんかじゃない生姜湯だ!」
「どっちでもいいわ!!!全く…お前まであいつに毒されてどうする…。」
「毒されたんじゃない。保健委員長として心配なだけだよ。」
と、いろいろ言い合っていたが
それでも善法寺は彼の事が気がかりで仕方がなかった。
「いっそ、保健委員会に入ってもらおうかな。」
「あほかてめえは!!あ、でも不運委員会に入れば不運が高じて暗殺ができなくなるのでは…」
「そういう意味じゃない!!」
2人がお風呂場で騒いでいる間に・・・
彼は善法寺にもらった生姜湯がかなり効いたようで、自身の布団に入り今まで以上に熟睡していた。