第1章 編入
「由利若月。お前を忍術学園に編入を認める。」
『ありがとうございます。』
忍術学園にの奥にある学園長先生のもとにやってきた由利若月。端正な整った顔立ちと、忍者では珍しい白銀色のふわりとした髪をもつ美形な少年だった。
「して、由利若月。おまえは何故この学園に編入を?」
『はい、自分は祖父が忍者の端くれをしておりまして幼い頃から忍者に憧れておりましたが、祖父の代から農家を営み始めましたのですが、それにより家系が苦しくこの年まで学園に通うことができず…。そして、ようやくこの度忍術学園に編入することができたのです。』
「そうかそうか。では、この学園でしっかり勉学に励むように」
学園長とそんな話をすると、学園長の傍らにいた変な犬が紫色の忍者装束を差し出してきた。そして、その忍者装束の上に何やら変な写真が・・・
『あの…なんですか、これ』
「わしのブロマイドだ。」
『…あれ、裏に何か書いてある。』
と、ブロマイドとやらの裏に書かれていたのは
《由利若月を 四年い組に編入とする》
と書かれていた。
『では、失礼します。』
と、彼は学園長に一礼して部屋を出て行った。
「…変わった生徒が入ってきたな、ヘムヘムや」
「ヘムヘムッ!」