第1章 編入
「さぁ、ここが忍たま長屋。んでここが若月の部屋。僕と同じだけどね」
『おぉ…!こんな宿舎みたいになってるんですね!!』
「あ!いたーーー!!」
と、忍たま長屋の廊下の奥から誰かが猛ダッシュで走ってきた。彼はさっきの2人かと思い警戒したが・・・これまた違う人だった。
「あ、三木ヱ門丁度良かった。彼が…」
「他学年が噂してた美形な編入生って貴様かぁ!!」
『えッ…美形なって…自分は由利若月と…』
「今は名前はいい!!忍術学園のアイドルのこの私を差し置いて…!目立つなんて絶対に許さん!!編入生!この私と勝負だ!!」
『またか!!』「またか!!」
と、彼とタカ丸さんは揃って大声で突っ込んだ。
すると、「「ちょっと待ったーーーーー!!!」」とまた廊下の奥から声が聞こえてきた。
「先に編入生と勝負をするのはこの私だ!!」
「いや、僕だよ。そもそも僕が学園を案内するって言ったのに!」
「滝夜叉丸に喜八郎!!まずはこの私と編入生が勝負するんだ!!邪魔をするな!!」
「後出のくせにしゃしゃり出るな三木ヱ門!先に勝負を挑んだのはこの私だ!!」
「おっ?なんだ祭りか!?俺も混ぜろーーー!!!」
と、平滝夜叉丸と綾部喜八郎も合流し田村三木ヱ門揉めさらに浜守一郎も合流してしまい大騒ぎになり始めた。
『アハハ…この学園…楽しそうですね』
「えへへ…でも、ホントに楽しいよ。この学園」
と、4年生の面々に囲まれ脅され叫ばれながら彼は苦笑いで斉藤タカ丸にそんなことを言う。タカ丸もまたそんな彼にニコッと笑いながら答える。