第8章 励め青春
一日、臨時休校を挟み
また今日から授業が再開される。
「おはようございます」
消太くんが足で職員室のドアを開け
ヨロヨロと歩いてきた。
「え!?何やってんの!!!」
体力が戻ったところで
リカバリーガールに治癒してもらったといえど、まだ動ける身体ではないはずだ。
私は絶句している。
「グッモーニン、エブリワーン!
っってオイ!!!
何やってんだ、ミイラマン!!!
お前まだ安静にしてろって言われただろうが!」
少しして職員室に来たひざしくんも驚いて大きな声を出した。
目玉が飛び出そうな程ギョッとしている。
「うるさい。もう治った。」
「どう見てもフラフラよ、相澤くん」
自分の席で愛用の鞭の手入れをしているミッドナイトも言った。
消太くんはヨロヨロと歩いて自分の席に座った。
「そんなことより、昨日の会議どうだった。
もうすぐ体育祭だからな、対策は?」
「ああ…俺から話そう。
クラウディアも一緒に聞いてくれ」
ブラド先生が昨日行われた緊急会議で決まった事を話してくれた。
メモを取りつつ、時計を見るともうすぐ朝のHRの時間だ。
「大体わかった。HR行ってくる。」
またヨロヨロと立ち上がり
今度はブラド先生がドアを開けてくれた為、ヨロヨロとA組の教室へと向かって行った。