• テキストサイズ

partly cloudy 【ヒロアカ】

第5章 母校






状況を説明して、
申し訳なさそうにしていた消太くんも
時間が経つと落ち着いてきたようで
すっかりいつも通りの消太くんに戻っている。


2人でコーヒーを飲み、
私は荷物をまとめてチェックアウトを済ます。




「この後はどうするんだ?」



「今日は実家に一泊して明日福岡に帰るつもり。
最近顔出してないし、雄英に勤務することも報告しないと。」



「そうか」



「タクシー拾う?」



「いや、いい。
俺の家すぐそこだから。」



私はバスで移動するため、
近くのバス停まで消太くんと歩く。





「送ってくれてありがとう」



今度はちゃんと。と付け加えると
消太くんはまた申し訳無さそうな顔をした。
少しからかいすぎただろうか。



「…いや、ほんと悪かった。
また来月な。頼りにしてるよ、副担任。」



「はい、よろしくお願いします!」




私の新生活ももうすぐ始まる。
新たなスタートラインだ。





✳︎✳︎✳︎✳︎




久しぶりに実家に帰ると
両親は張り切ってご馳走を用意してくれていた。


雄英の教師になることを伝えると
両親は大歓迎のようで嬉しそうだった。



仏壇に手を合わせ、兄にも報告をする。



(お兄ちゃん、私頑張るからね)



心の中でつぶやくと
窓から風が通り抜けカーテンを揺らした。


まるで兄が返事をしてくれているような
朗らかな風が私の髪をなぞった。





****





一旦福岡に戻り、
事務所の荷物を片付けたり
引越しの準備を進めたり

慌ただしく日常が過ぎる。




そして最後の出勤日。


勤務を終えてから
所長と私の後任のサイドキックに挨拶をする。




明日は引越し。

次の日は部屋を整理するために使い、
ついに明後日から雄英高校の教師として初出勤する。







/ 446ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp