第38章 校外研修会
「クラウディアは休日って何をしてるんですか?」
ずっと隣にいる男性教師が歩きながら話しかけてきた。
「休日ですか?
うーん、最近は生徒の訓練に付き合ったり
自分のトレーニングしたり……ですかね。」
「雄英って教師も寮だろ~?
休日もゆっくりできなそうだな。」
Msジョークも反対隣から会話に入ってくれる。
「寮生活は慣れると楽しいですよー!
共有スペースには常に誰かいるから寂しくないですし、生徒の様子もよくわかるし。
Msジョークが寮にいてくれたら毎日笑って過ごせていいですね!」
「それな!
明るい寮生活になるぜ~?」
アッハッハ!と笑うジョークに私もクスクス笑う。
「うっわ~、
俺はちょっと無理だな。寮生活。
毎日同僚と顔合わせるのは息詰まりそ。」
「女も連れ込めないよな!
雄英の先生たちはどうしてんの?」
「え!?ど、どうしてるんだろ……」
他の先生方のプライベートはよく知らないが
少なくとも寮に連れ込んだりはしていなさそうだ。
あれ、そう考えると私と消太くんってアリなのか?
こっそりとではあるがお互いの部屋を行き来しているし、消太くんが私の部屋に泊まって行くこともたまにある。
嫌な思いさせてないかな……。
ミッドナイトさんに今度謝っておこう。
「クラウディアは?」
「へ?」
「彼氏、いないんですか?」
隣を歩いている男性に問いかけられた。
います!いますとも!
最高にかっこよくて頼りになる彼氏が!!!
と、答えようとしたその時。
「霞。」