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partly cloudy 【ヒロアカ】

第38章 校外研修会






ハッと気が付いて頭を上げた。
窓から陽の光が差し込み資料だらけの部屋を照らしている。

レポートを仕上げ終わり、
そのまま机で寝てしまったらしい。
 

やってしまった…
身体中がバキバキで頭の重みを支えていた腕も痺れている。

まずは腕の感覚を取り戻すために手首を回し
そして縮こまった身体をほぐすようにゆっくりと伸びをした。


研修日まであと3日。
なんとか完成してよかった。
思ってもいない綺麗ごとをすらすらと綴ればもう少し早くに書き終えていたかもしれないが、ヒーロー育成のためのレポートは妥協したくない。
そう思ったから全力で取り組んだ。


あとは校長先生に目を通してもらって…
あ、その前に消太くんに誤字脱字のチェックしてもらおうかな。


「グゥ~~~~」


なんて正直な私のお腹。
一人でいるのに赤面したくなる程の音でお腹が鳴った。
朝食を食べて、その後はシャワーを浴びよう。
再び伸びをして自室のドアを開け、共同キッチンへ向かった。




「霞ちゃん、おはよう!」
 

テーブルにはミッドナイトさんが腰掛けていた。
コーヒーの良い香りが漂っている。


「おはようございます。
昨日はココアありがとうございました!」

「よく眠れたって表情では無さそうね~
隈がひどいわよ~?せっかくの美人が台無し!」

「で、でも!お蔭様でレポート終わりましたから
今日からゆっくり寝れますんで!!」


私もコーヒーを淹れようとキッチンの奥へ進む。
ミッドナイトさんはよく私を褒めてくれるが
女子力が低下している時の私にはチェックが少し厳しいのだ。





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