第36章 合同戦闘訓練
「反省点を述べよ。」
第一セットの講評の時間。
生徒たちはそれぞれの反省点を明確に理解していた(上鳴くん以外)。
心操くんは余程悔しかったのか、捕縛布をずっと弄っている。
私からしたら初めての戦闘訓練の割に動けている方だと思うが、本人が目指すものには程遠い結果だったのだろう。
講評を終え、生徒たちはそれぞれのチームメイトと作戦を考え始めた。
ミッドナイトさんは青春を感じまくってクネクネと悶えている。
「オールマイト、ミッドナイト。」
消太くんとブラド先生がこちらにやってきた。
「心操、どうでしょう。」
「良いね、物怖じしてない。
『悔しい』がまず出てくるのは素晴らしい。」
オールマイトが心操くんを褒めた。
そうでしょう、そうでしょう!と
自分が褒められたかのように嬉しくなってしまう。
「今回はいわばヒーロー科編入へのセンター試験。
次のセットは相当気合い入れてくるでしょう。」
「それじゃ、第二セット行きましょうか!
私、声かけてきますね!」
第二セットのチームが配置に着くと再びブラド先生がノリノリでマイクを持って叫んだ。
『それでは!
ガンバレ拳藤第二チーム
スターーート!!!』