第36章 合同戦闘訓練
各々クジでチームを決めて、
心操くんは2回参加なのでA組B組それぞれのクジを引き、出た数字のチームに混ざる。
「それじゃあ、第一試合のみんなはスタート地点に移動してね!」
指示を出してから待機場所へ。
大きなモニターで試合の様子を観られる。
今回は人数が多い上に、病み上がりということもあるので安心安定の怪我人運搬係はロボットに任せている。
じっくり観たいからっていうのが一番の理由だけど。
個性で出した雲に座ってふわふわと浮いていると、芦戸さんに声をかけられた。
「霞先生いいなー!
アタシにもふわふわ雲出してー!!」
「人数分出せないからダメ〜!」
アハハ!と笑顔を返すと
芦戸さんはプク〜ッと膨れっ面をした。
とても可愛らしい。
「あ、オールマイトとミッドナイトが来たー!熱愛?」
「やめて、年上管轄外。」
ミッドナイトさんが芦戸さんをあしらう。
オールマイトは隣で苦笑いしていた。
「や、霞クン。」
「オールマイト、ミッドナイト。
観に来てくれたんですね〜!」
「もちろんさ。
みんなの成長が楽しみだよ。
……それより、相澤くん昨日のこと怒っていなかった?」
オールマイトが私にだけ聞こえる声で問いかけてきた。
先ほど廊下で会った時に言葉が強かったらしい。
消太くんも中々大人げないなぁ……。
アハハハ……とオールマイトに苦笑いを返すと
ブラド先生の大きな声が鳴り響いた。
『じゃ第一試合……
スターーート!!!!!!』