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partly cloudy 【ヒロアカ】

第35章 深く深く







「誰と誰が両想いなんです?」




突然カウンターの向こうから第三者の声。
ニュッと消太くんが顔を出した。


「ワァァ!!相澤くん!!」
「消太くん。」


「ご、ご、ご、誤解だから!
これは、その、そういう意味じゃ!」


「オールマイトと私、両想いだったみたい。」


「霞くん!?!?」


オールマイトの反応が面白くて、つい揶揄ってしまった。
オロオロと青筋を立てている。
そんなに消太くんにビビらなくても……。


「さ!片付け終わりましたし
部屋に戻りましょうか!
オールマイト、ありがとうございました。」


「あ、ああ。そうだね!
それじゃあ……おやすみ!
相澤くん、霞くん。」



オールマイトを見送り、私も自室に向かうためエレベーターに乗り込み、自分の部屋のある階のボタンを押す。
消太くんは当たり前のように私の部屋の中まで着いてきた。



「……あのー。
突っ込むまいと思っていたけど、どこまで着いてくるつもりなのでしょうか……。」


「ああ、気にするな。
俺は自分の女に堂々と浮気発言されて少々傷付いているんでな。
だからその傷付けた張本人に慰めてもらおうと思っているだけだよ。
合理的だろう?」


「いや、あれは言葉のあや……」


最後まで言わせてもらえず容赦なく唇を塞がれる。
深く長い口付けに力が抜けた所で膝裏をすくわれ、そのまま横抱きにされてベッドまで運ばれた。



「さて、言い訳があるならいくらでも聞いてやるぞ?
ただし……話せる余裕があるならな。」


まるで敵のように悪い顔でニヤッと笑って覆い被さってくる消太くんに私の顔は引き攣る。


「いや、だから、あれは!!
あ……ちょっ……あぁ……!!」


少し揶揄ってふざけただけのつもりが、思わぬ事態に……。
もうふざけて消太くんを煽ったりしない。
そう心に誓うほど、抱き潰された。



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