第26章 強く想う
「それで?どーなったの?」
パーティーの次の日。
ミッドナイトと私の部屋でワインを飲んでいた。
何故かすべての事情を把握しているミッナイ先生……。
ひざしくんのおしゃべり!!
「週末でよかったら、とお返事しました…。」
「良い男なんでしょう?
そっちに乗り換えるの?」
乗り換えるって……。
人聞きの悪い。
私はただお友達として美味しいワインを飲みに行くだけだ。
……というのはズルいかな。
「好きな人がいるって、ちゃんと伝えないといけないな……と思ってます。」
「霞ちゃんも真面目よね〜。
試しに付き合ってみたらいいじゃない。
身体の相性って大事よ?」
「それは……まあ、わかりますけど。」
「それに相澤くんてなんかこう、淡白そうじゃない?」
「何の話ですか、もう……。」
大人な先輩に溜め息を吐きつつ、グラスに入っているワインを飲み干し、更に追加する。
2人で飲んでいるとワインのボトルが簡単に空いていく。