第24章 文化祭
いよいよ、今日は文化祭。
どのクラスもみんな準備を頑張ってきた。
絶対に成功させたい。
なので問題がないようパトロールは欠かせない。
エリちゃんが慣らしで学校に来た帰り、私とも一緒に文化祭を周りたいと言ってくれていると聞いて胸がいっぱいになった。
これは意地でも休憩時間を捻出しなくてはならない。
その為にも朝から気合いを入れてパトロールに当たっている。
私は雲に乗って飛び回っていた。
「ハウンドドッグ。
こちらは異常なしです。ドーゾ。」
『了解。』
他の先生方と連携し無線でやり取りをする。
そして
AM9:00
<雄・英・文化祭!スタ~ト!!!!>
ひざしくんの声と、
開始を告げる空砲がパパパンと鳴り響き
いよいよ文化祭が始まる。
『クラウディア、
生徒ガ一人買出シカラ戻ッテイナイソウダ。』
エクトプラズム先生から通信が入った。
「え!?わかりました。
付近を捜してみます!!!」
『グルルルル、現在C-16地点。
E-4へ向かう“分身”4・5人借りますヴヴ』
ハウンドドッグからのやや興奮気味の通信。
まさか、敵……!?
私も慌ててハウンドドッグの向かった方へ向かう。
エクトプラズム先生から、聞きたくない通信が入る。
『総員、警戒態勢ヲ。
敵意ヲ確認デキ次第、文化祭中止。
生徒避難ノ旨、通達スル。』
始まったばかりなのに!
何にもありませんように……!
必死に願いながら移動する。