第20章 手探り
「それでは!
次は一年生のインターン活動についてだね。」
職員会議で議題が上がった。
根津校長は自分の席ではなく、消太くんの捕縛布の中からひょっこりと顔を出している。
会議の時は大体このスタイルで、私はいつもこの可愛いセットを写真に収めたくてウズウズしている。
「私は反対です。」
オールマイトが挙手をした。
僕も!と13号。
「何でです?
行きたい子には行かせてあげればいいと思いますけど。
せっかく頑張って仮免取ったんだから〜。」
とミッドナイト。
「仮免許は自衛の術です。
俺も無理して行かせる必要はないと思います。
一年のうちは授業も多いし、合理的でない。」
と消太くん。
「しかし、この世間の状況を鑑みて今の保守的な考え方で本当の意味で強いヒーローが育つのか、甚だ疑問だ。」
スナイプ先生は腕を組んでいる。
「確かになァ〜……」
と、ひざしくん。
「……私も、反対です。
通常2年生から始まる活動です、今から焦る必要はないかと思います……。
敵の動きも活発になっていますし……。」
私も意を決して発言した。
「そうだね。私も反対派さ!
しかしスナイプの意見も最もだ。
なので一年生のインターンは
受け入れ実績の多い事務所に限り実施するというのはどうだろうか!
後はどうしても引き入れたいという事務所からの希望があった場合のみ。とかね!」
「そうですね……。
それが一番現実的ですかね。」
「賛成」
校長の意見でまとまり、会議は終了となった。