第19章 問題児たち
無事に仮免試験を終え、
俺は自室で今後の日程を確認していた。
目標であった仮免許が取得できた者は新学期からヒーローインターンに参加する事ができるようになる。
と、言ってもまだ授業日数の多い一年はインターン自体行えるか、今後協議して行かねばならない。
敵連合が今後どう動いてくるかもわからないので、慎重に事を運ばないといけない。
授業の日程以外にも心操の特訓の時間ももう少し取ってやりたい。
霞にも話を通しておくか……。
携帯を取り出し、電話をかけた。
まだ寝てはいないだろう。
『はい、お疲れ様です〜』
こっちは仕事してるってのに、
電話の相手は気の抜けた声で電話に出た。
「今いいか?
今後の日程確認しておきたいんだが、談話室まで出てこれないか?」
『いいけど、さっき談話室でミッドナイトとひざしくんが呑んでたよ。』
まじか。
それは談話室に集まるのは危険だ。
おそらく、いや確実に仕事にならない。
どうしたものか、
俺がうーん…と考えていると
『私の部屋で良ければ来る?』
コイツは、以前九州で俺に怒られたことを反省していないのか?
簡単に部屋に男を入れるなと何回言わせる。
と、言いたいところだが……
心操の件もあるし、今日のうちに確認しておきたい。
談話室がダメとなると霞の部屋か、俺の部屋かになるよな。
夜もだいぶ遅い時間に女性の部屋に入るのは忍びないので、こちらに呼ぶ事にした。