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partly cloudy 【ヒロアカ】

第18章 いざ、仮免許試験








「イレイザー?!
イレイザーじゃないか!!!」



「!」


消太くんを呼ぶ女の人の声がして振り返ると、頭にバンダナを巻いた女の人が話しかけてきた。


消太くんはあからさまにゲ。という顔をしている。



(あの人って……)




「結婚しようぜ!」


「しない」



ケッコン!?!?
私は驚いて固まってしまう。

生徒たちもそれを目の前で見て
私の方を一斉に見た。


なんでコッチ見るのよ……!



「しないのかよ、ウケる!」


ブハァー!とその人が笑い
消太くんが突っ込む。


「相変わらず絡みづらいなジョーク。」




「ミスジョークだぁ!!」

緑谷くんが得意のヒーローウンチクをペラペラと披露している。
他の生徒、特に女子たちは私の方を心配しているようにチラチラと見ている。


だから、
なんでコッチ見るのよーー!



「仲が良いんですねぇ?」


蛙吹さんが質問した。



「昔、事務所が近くでな!
助け助けられを繰り返すうちに
相思相愛の仲に……」


「なってない」



ガーーーン。
消太くんに仲の良い女の人がいたなんて……
当たり前か……
10年も経てばそんな女の人の一人や二人……


私がショックをうけている間に
ミスジョークが受け持ちの生徒たちを紹介していたらしい。



「先生……霞先生!!」


「……はい!?」


耳郎さんに声をかけられ
ようやく正気に戻った。


「……大丈夫ですか?」


八百万さんも心配そうに見ている。



「あ、ごめんごめん!
大丈夫、ボーッとしてた!!
みんな、頑張ってきてね!!!」


いけない、仮免許試験の付き添いで来てるのに生徒に心配かけてどうする!
パン!っと自分の両頬を叩き、生徒たちを見送る。




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