第1章 屋上と横顔
屋上から出て私のクラスのブースまで一緒に歩いた。
もうすぐ文化祭も終了だ。
「文化祭楽しかった〜、
消太くんのエプロン姿も見られたし!」
「おい、どこで楽しんでるんだよ」
消太くんは嫌そうな顔をしていて
思わず笑ってしまった。
「お〜い、霞!あれ、消太も一緒か」
クラスのブースに戻ると
お兄ちゃんとひざしくんが来ていた。
手には焼きそばを持っている。
「あ、お兄ちゃん。ひざしくんも。
買ってくれたの?毎度あり〜!」
「ショータ、やっと休憩入れたんか!」
「お前らが仕事しなさすぎなんだよ」
消太くんはジト目でお兄ちゃんとひざしくんを見てる。
いろいろあったけど、初めての文化祭はとても楽しかった。
来年もまた消太くんと過ごせたらいいな、な〜んて。