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partly cloudy 【ヒロアカ】

第1章 屋上と横顔 




どこもかしこも人混みで
「ミスコンの人!」「良かったよー!」
といろんな人に声をかけられ
有難いけど消太くんもいるので
静かなところへ行こう!と屋上に移動した。




「ん〜!クレープ美味しい!」



「それはよかった」



「消太くんが作ってくれたの?」



「生地焼いただけ。盛り付けは女子がやった。」



「生地がパリパリで好みの焼き加減!」



「それはよかった」



こっちをチラッと見て笑ってくれた。
私はもう最初からニヤニヤが止められていない。



「ミスコン観てたよ。
雲の形状変化、あんな風に使えるんだな。
凄かったよ。」



「ありがとう!
あそこまで上手に文字作れたの初めてだったんだよ!」



「白雲もあそこまでコントロールするのは難しいって言ってた。頑張ったんだな。」



たくさん褒めてくれた。
票も入れてくれたらしい。
お兄ちゃんも私に入れていたと教えてくれた。
俺が言ったの内緒な。とも。



「…その衣装。」



消太くんがボソッと呟いた。



「よく似合ってるよ…」



ボッと顔が熱くなった。
やだ、絶対いま顔赤い。
俯いてなるべく顔を見られないようにした。



「…ありがとう」



チラッと消太くんを見ると
優しい顔で微笑んでくれていた。
…この人、天然のタラシなのかも!!!


そろそろ行くか、と消太くんが腰を上げた。



「クレープご馳走になったし、うちのクラスの焼きそば食べていってよ!」



「そうしようかな、腹減ったし。」


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