第13章 襲来
朝、目覚まし時計を止めて
ン〜〜ッと背伸びをする。
支度を済ませてからキッチンへ向かい、朝食の準備をする。
生徒たちが起きてくるまでに済まさなければ……
スクランブルエッグとウインナーを焼いていく。
あとは起きてきた順番にパンを自分たちで焼いてもらう予定だ。
一番最初に食堂にやってきたのはA組委員長の飯田くんだった。
緑谷くんと轟くんも来てお皿を並べるのを手伝ってくれた。
消太くんとブラド先生は生徒たちより先に朝食を済ませ、昨日のうちにピクシーボブが準備してくれていた演習場の確認に行った。
これから厳しい特訓が始まる為、生徒たちは先に演習場へ向かわせ、私は後片付けを済ませた。
「やってるね〜!!」
演習場に向かうとすでに地獄絵図。
総勢40名で個性伸ばしの特訓が始まっていた。
そしてPM4時。
二日目の特訓は終了し、
生徒たちはこれからみんなで食事を作る。
「さぁ、昨日言ったね!
世話を焼くのは今日までって!」
「己で食う飯くらい
己で作れ!カレー!!!」
ピクシーボブとラグドールの号令で各々作業に取り掛かる。
「霞先生のご飯には敵わないが、これはこれでうめーーー!!!」
「言うな言うな、ヤボだ!」
みんなボロボロになっていたが
自分たちで作ったカレーを美味しそうに食べていた。
「ん!美味しい!」
私もみんなのカレーを分けてもらった。
野菜の形がいびつだが、それがまた味を出している。