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めぐりあひて【気象系BL】

第1章 💙💛 塩キャラメル


ニノの部屋着姿と濡れた髪を見て心臓がドキッとする。

俺は部屋の真ん中の低いテーブルを使わせてもらってたんだけど、
ニノがテーブルの向こう側に腰を下ろす。

ニノ「どこまで終わったの」
片方の腕で頬杖をつきながら俺に聞く。

「あ、あと5枚くらい…かな」

ニノ「へぇ、だいぶ進んだじゃん、世界史板書多いのに」

俺と目を合わせてくすっと笑う。
こんな面と向かって喋ったことなかったけど、
ニノってほんとに子犬みたいに可愛い。
普段はつれないからこそ、笑った顔が一段と可愛く見える。



ニノ「俺ゲームしてるから終わったら教えてよ」

そう言って俺が座る後ろにあるベッドでゲームを始めた。
ニノの顔ずっと見ていたかったけど、
用もないのに振り向いて気まずくなるのもやだし、
プリント写すことに集中した。

5時半ごろになってやっと写し終えた。
1時間くらい書いていたらしい。
授業中どれだけ寝てたんだ俺…と思いながら、
ニノの方を振り向いたら、



ニノは寝てたんだ。
ベッドに横になってスマホ放り出して。

プールで疲れたんだろうし
起こすのも可哀想だなと思って
ニノの寝顔をじっと見つめる。
ニノってやっぱり端正な顔立ちしてんな…

願書を提出した日、イケメンというより綺麗って思ったのを
思い出した。


寝てるニノは無防備でいつもよりもっと可愛く見える。


俺はもうニノを可愛いと思う自分をおかしいと思わなくなっていた。
唐突に自覚する。


え、俺ニノのこと好き…とかあり得るかも?


今まで男子を好きになったことはなかった。
女子を見て可愛い、好きだって思った。

でもニノはどうしても可愛いんだ。
大好きなんだ、彼女にしたいとさえ思う。


可愛いニノの寝顔を見ていると、どんどん自分の気持ちに気づき始めて、想いが膨らんでいく。

「ニノ…、大好きだよ」

思わず声に出た。
しまった…!と思ったけど、まあ寝てるし大丈夫だよね。
と思っていたら



ニノがゆっくり目を開けた。
俺をじっと見つめる。

ニノの目はいつもうるうるしてるよな…可愛いなぁ。
出来るだけ他のことを考えていたけど、心臓はバックバク。
今の聞かれてたらやばい…!



ずいぶん長いことそうしていたら、ニノがやっと口を開いた。







ニノ「今の…どういうこと??」















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