第1章 💙💛 塩キャラメル
俺の学力からすると、公立はちょっと背伸びしたんだ。
家から近いし、私立は併願で合格してたしね。
願書を提出してから入試の日まで1週間しかないんだけど、
死ぬ気で勉強した笑
どうしてもあの男の子と同じ高校通いたくて。
合格発表はインターネットだったんだけど
自分の番号見つけた時は本当に嬉しかった。
でも、今度は男の子が落ちてたらどうしようなんて。
男の子の顔をクラスで見つけた時は、
これは運命なんだって思ったよ笑
10クラスもあるのに同じクラスなんて。
しっかり「二宮和也」っていう名前を心に刻んだ。
ニノは朝一番に学校に来て教室で勉強してるらしい。
それを知って俺も早起きするようになった。
ニノが一番。俺が二番。
教室で2人きりなのがきっかけで、
軽く話すようになって、ずっと二宮呼びしてたんだけど、
「二宮って言いにくいでしょ、ニノでいいよ。」って言ってくれたんだ。
あんま言いにくくもないけどなぁとか思いながら、
何となく嬉しかった。
いや、だいぶ!笑