第8章 白兵戦
「キャプテン!島が見えたよ!!」
「あぁ。」
ベポはそう言ってリビングに姿を現す。
本を読んでいたローとキッチンにいた私はその声に応えるように部屋を出る。
『暑…』
「…夏島か。」
「ボク暑いのダメだ…」
「リゾート地あるかな〜♪」
みんなワクワクと島を遠目に見る。
船が何隻か見えるところをみると人は住んでいるようだ。
リゾート地があるほど栄えているかはわからないけど。
『…あの船、全部海賊船ね。』
少し距離が近くなると、マストに掲げられた旗が見えた。
全て黒地にドクロマーク。
言うまでもなく海賊船の象徴、海賊旗だ。
「あぁ。
…海賊が堂々と停泊する島、か。ククッ面白そうだ。
ベポ、俺たちも並べて船を付けろ。」
「アイアイ!」
ローはニヤリと好戦的な笑みを浮かべて部屋に戻った。