第2章 白い光
『ん…』
…寝て、たのか?
『おじ、さま?』
「あ、起きた。」
『っ!』
誰だ…いや、誰、というか、、、なんなんだ
白熊…?
ここはどこだ
おじさまは?おじさまはどこに行った?
…刀もない
盗られたのか?
私はよくぼんやりとする頭で考えながら、熊に向けて殺気を放つ
「わっ!ダメだよ。急に起きたら。脳震盪を起こしてる。じっとしてなきゃ。」
脳震盪?
私はこいつらに捕まった…?
いや…おじさまが着いててそれはあり得ない…
何があった、おじさまはどこに…?
…意識を失う前のことが思い出せない
「起きたか、女。」
…この男は
「鷹の目なら、帰ったぞ。」
『…トラファルガー……』
思い出した
私はおじさまから気絶させられたんだ
珀鉛病のアザを見せられて、それで…
『っ!』
男は大きめの麻袋を私に投げて寄越した
これは何か、と目で問えば、開けてみろ、と顎で促される
私は警戒を解かぬまま、放られた麻袋の中を見た
そこには私の衣類などの最低限の生活必需品と沢山のお金が入っていた
袋に括り付けてあった紙を取ると、そこにはおじさまの文字で手紙が書いてあった
「カラ
突然了承もなく見知らぬ海賊船へ放り出してすまなかった。
この男は【死の外科医】の異名を持つ、オペオペの実という悪魔の実の能力者だ。
その能力でお前の病は治せるらしい。
暫くその男の船に乗り、病を治せ。
お前はその船で、持ち得る力を存分に奮え。
お前の戦力や経験、知識が治療の対価だ。
そこの男の言うことは聞いておけ。
…この出会いが無くとも俺は近々、俺はお前を海へ出すつもりだった。
あの男が七武海となってから、ずっと考えていたことだ。
恐らく、俺の元へ居るよりも数多居る海賊の中に紛れたほうが安全だ。
くれぐれも今まで俺が言ってきたことを守り、その海賊船で生きろ。
いつか必ず迎えに行く。
ジュラキュール・ミホーク」