【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第7章 パフォーマンス
沖矢の時にそよ香の前では
しっかりと目を開いたことはないんだが…
と赤井は少し不思議そうな顔をする。
「コナン君と昴さん、時々意味ありげに
アイコンタクト取ってる時があるんですけど、
その時の昴さんの目も、
綺麗なオリーブグリーンですよ」
「君は…本当に昴をよく見ているな…」
「えっ!?いや、ちが…違いますっ!」
否定しようとして、声が上擦ってしまった。
これでは認めているようなものだ。
「フッ…そう言う事にしておこう…
シャワーを浴びに来たんじゃないのか?
上がったら毛利探偵事務所まで送っていくぞ」
「あっそうでした…」
ごく自然に気を遣うヒデカズは
やっぱり昴と似ている…と思うそよ香だった。
*
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「ほら、着いたぞ」
「ありがとうございます。先生の事務所よくご存じでしたね」
「俺もこの辺に住んでいるからな」
「そうなんですか?じゃぁ、また会えますね」
「ほぅ、俺とまた会ってくれるのか?そよ香」
ニコニコと笑うそよ香は返事をしないまま
車を降りる。
「じゃ、ヒデカズさん。おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
毛利探偵事務所に入るそよ香を見届けてから
赤井は車を発進させた。