【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第6章 一歩先*
「あぁっ…お、きやさ…っ!」
「昴、と呼んでください」
「す、すばるさ…!も、だめっ…!!」
がくがくと、腰だけではなく
そよ香の全身が震えてくる。
絶頂が近いと気づくと、
沖矢は硬くて小さなクリトリスを激しく舌先でこすりあげた。
「…!!だめっ、あぁっ、ああぁぁっ…!」
その瞬間、そよ香の身体が弓なりに反る。
今までうずいてたまらなかった快感が
爆発したかのように一気に全身を貫くと、
そよ香は絶頂を迎え、そのまま意識を手放してしまった。
「はぁ…っ、イッたか…」
乱れた息を整え、
沖矢はぐったりしたそよ香の頭を撫でる。
薔薇色の頬に軽くキスをすると、
クローゼットから新しい肌掛け布団を取り出し
肩までかぶせた。
サイドテーブルから眼鏡を手に取り、
仕掛けられていた盗聴器を乱暴にむしる。
「続きはまた後で…」
盗聴器の向こう側にいる安室に聞こえるよう、
わざと口元に近づけてつぶやくと
指先で握り潰した。