第13章 番外編☆たのしい豆まき
佐助『はい、ひなさん、これが今日 撒くお豆&ゴールデンビーンズ。では、さらば!』
えっ!もう始まってるの!?
みな脱兎のごとく広間を飛び出して行く。
わーっ!待って待って!
戦国武将に追い付ける訳ないからっ!
佐助『武将の皆さーん、言い忘れてましたけど、ハンデ…いや、条件があります。
どうしても女性のひなさんとは体力差がありますから、
武将の方々は
ひなさんと遭遇したら、決して走ってはいけません!以上。』
頭の上から佐助の声がしたと思ったら、あっという間に天井裏に隠れてしまった。
う~っ、誰から見つければいいんだろう。
あ、あの柱から見えてる紫色の袴…。三成くんだ!
たたた…っと走ってひなが柱の陰へ豆を撒く。
ひな『えいっ!あれ?』
だが誰もいない。
三成『ひなさま。』
いつの間にか三成はひなの後に立っていた。そのまま背中から、そっとひなを抱き締める。
三成『逆に私が捕まえてしまいましたね。』
とニッコリ笑う。
どこからか家康がやってきて、その両腕を掴んでグイッと広げる。
家康『お触りは無しじゃないの?』
ひなはサンドイッチ状態だ。そっと腕の輪を抜けると、
ひな『えいっ!えいっ!』
家康と三成の腕に豆を撒く。
三成『あ…。当たってしまいましたね、家康さま。』
家康『…お前が変なことしてるからだろう。』
笑顔の三成と呆れ顔の家康を置いて、ひなは別の場所を目指す。
廊下の向こうには謙信の姿があった。
ひな『よーし!』
近付くと斬られそうなので、少し離れた所から勢いよく豆を投げてみた。
ひな『えーーーいっ!』