第13章 番外編☆たのしい豆まき
佐助『さて、みなさん。今年も節分の季節になりました。
節分とは「みんなが健康で幸せに過ごせますように」
という意味をこめて、悪いものを追い出す日ですね。
「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをしま~す!』
ひな『急にどうしたの?佐助くん…。』
佐助『信長さま役が少し板についてきたみたいだけど、毎日気を張っているひなさんに、息抜きしてもらいたいと思って、節分の豆撒き大会を企画したんだ。
武将達も呼んであるから、この機会に仲良くなるのもよし、更に対抗意識を燃やすのもよし。』
ひな『仲良くは解るけど、対抗意識って…。』
本家・信長『なるほどな、そういう催しなら悪くない。存分に この安土城一帯を使え。』
佐助『ありがとうございます、信長さま。痛み入ります。』
蘭丸『ひなさま、もちろん俺は福の神のほうだよねっ!』
蘭丸がひなと腕を組む。
佐助『ピーッ!(笛の音)はい、そこ自然な感じでひなさんに触れない!お触りは無しで。』
佐助が蘭丸を引き剥がす。
佐助『ただ豆を撒いてもつまらないのでルールを決めます。』
政宗『るう…る?』
佐助『はい、豆まきの決まりごとです。
ひとつ、ひなさんが撒く豆に当たらないこと、
ふたつ、撒く豆のなかに混じっているゴールデンビーンズを集めること、
最終的に、ゴールデンビーンズの数が多い人が勝ち、ということにしましょう!』
信玄『ごぉるでん…なんだと?』
佐助『ゴールデンビーンズ、訳して金の豆!』
佐助くん、そのまんま!心で突っ込みを入れるが、他の武将達はフムフムと真面目な顔で聞いている。
元就『面白そうだな!よし、ひな!持ってる金の豆を全部 俺に寄越せ!寄越さねぇと女郎屋に売り飛ばすぞ。』
ひな『ええぇっ、なんで!?』
佐助『ピピーッ!はい、元就さん、脅さなーい。ひなさんも真に受けないで。』
ひな『はっ!そうだよね、ただの豆撒きなのに、元就さんの気迫に押されて つい…。』
義元『ひな、俺に真っ先に当てていいよ。他の武将達が逃げ惑うさまを見物してる方が楽しそう。』
佐助『義元さんは もう少し やる気出してくださいねー。あー、もう面倒臭いから始めます。』