第5章 心通う
~煉獄side~
夏祭り当日。
俺達男性陣は着付け屋で着付けて貰った。
そのまま陽奈子達の元へ向かう。
煉獄*薄いクリーム色の浴衣に、焦げ茶の帯
宇随*紺色の浴衣に、白い帯
不死川*焦げ茶色の浴衣に、黒い帯
本当は非鳴嶼さんも来る予定だったが、子供の具合が悪くなったらしい。
※ 非鳴嶼さん妻子持ち設定ですみません。
女性陣はフラムで着付けている。
俺達が着くと、もうみんな浴衣姿だった。
「…あ、杏寿郎。」
俺を見つけると、陽奈子の頬が紅い気がする。
「…」
俺は、声が出なかった。
あまりにも陽奈子の浴衣姿が綺麗で…
陽奈子*白地に黄色と青の朝顔が散りばめられた浴衣で、帯は水色。髪は編み込んでアップにしてる
しのぶ*白地に薄紫の蝶が散りばめられた浴衣で、帯は濃い紫。髪はほぼいつも通り
蜜璃*薄いピンク地に赤い金魚が散りばめられた浴衣で、帯は水色。髪は一つの蜜編みを横に流してる
「お、馬子にも衣装だな!」
と宇随が後ろから言う。
「う、宇随さんひどい!!」
と陽奈子がぷくっと頬を膨らませる。
その姿が愛らしい…
それからみんなで歩いて祭りへ繰り出した
歩いていると前には出店がいくつか見えてきた。
「うわー!!」
陽奈子は目を輝かせて、足早に出店の方へ歩いていく。
「陽奈子、あんまり離れるな!人混みだとはぐれやすい!」
と声を張る。
「みんなもはーやーくー!!」
と、手を大きく振っている。
しばらく出店を見て回っているとある店で陽奈子が立ち止まった。