• テキストサイズ

し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い




~三人称~


あれから1ヶ月経った



季節は夏目前。


まだ梅雨が明けきっていないのか、じっとりとした日が続いていた。




フラムには杏寿郎達が打ち合わせに来ていた。



「なつまつり…?」

陽奈子は首を傾げる。


「おー、近々毎年やってる夏祭りがあんだよ。毎年みんなで行ってるから、今年は陽奈子も一緒に行かねーか?」

そう、宇随が誘う。

陽奈子は目を輝かせた

「行く!!行きます!!うわー、お祭り大好き!」

「うむ!!俺も祭りは好きだ!わっしょいっっ!!」

杏寿郎の「わっしょいっっ!!」に陽奈子も一緒になって、わっしょいと言い始める。


あの一件から、まだ少しぎくしゃくはしているが、今まで通りにこうやって話が出来るようにはなっていた。


「えぇ。楽しみですね!今年は何か面白そうな事も起きそうな予感もしますし。」

しのぶはそう言って陽奈子をみた。

「そうだといいんだけどな。あいつらホントに鈍すぎて、俺はもう手助け出来る自信がねーよ…」

大きなため息をつきながら、顔を手で覆う宇随。

「ふふ、何か起きるといいですね?」

しのぶはもう一度、二人に視線を戻した。


「そうだ!陽奈子ちゃんは浴衣持ってる?」

蜜璃がそう聞く。

「…こっちで着る機会ないと思って、実家に置いてきちゃった。」

そうしゅん、となると蜜璃が「私に任せて!」とどん!と胸を叩く。

「当日、陽奈子ちゃんにばっちり似合う浴衣を持ってくるから、楽しみにしててね?♡」

蜜璃は趣味で着物や浴衣を着て出掛けることがある。だから着付けができるので、毎年女性陣の着付けは蜜璃がやっている。

「はぁ~ん、楽しみ♡陽奈子ちゃんの浴衣姿!何色がいいかしら?」

「陽奈子は甘露寺の着せ替え人形になってしまったな!はっはっはっ」


みんなで笑いながら、当日を楽しみにし、本件の打ち合わせを始めた。
/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp