• テキストサイズ

し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い




~夢主side~


金色のふわふわの髪が、なんだか今日はしゅんとなっている気がする


「…きょ、じゅろ…?」

声をかけると

「…おかえり、陽奈子」

と、少し寂しそうに微笑んでこちらを見る


私はにっこり笑顔を作って「ただいま」と返した


杏寿郎がここに着た理由はなんとなくわかってた、だけど触れるのが怖くて誤魔化してしまう

「どうしたの?あ、もしかしてまたフレンチトースト食べたくなっちゃった?」

「…いや、そう言う訳ではない。君が…心配だった。」


どうして、そんなに優しくするの…


「や、やだな!私は全然大丈夫だよ!ほら、みんなに支えてもらってるし!」

心配かけまいと、明るく振る舞う。


「何か…陽奈子の力にはなれないか?」

優しすぎるのは、時に酷だ。
今の私にはその優しさが辛い。

「…杏寿郎……優しいね。ありがとう!でも、大丈夫だよ」

笑顔がひきつってしまう


「そうか…もし、俺に何か出来ることがあったら言ってくれ。君に頼られるのは嫌いじゃない、とても嬉しいんだ。」

ふっと杏寿郎が微笑みながらこちらを見つめてくる。


「…ずるい…」

俯き、小さな声で言うと

「む?なんだ?」

「杏寿郎はずるいよ…」

次第に涙で視界が歪む。
顔を上げて、杏寿郎を見る。

泣かないと決めても、止められなくなった。

「っ!よ、よもや!!どうしたのだ!?俺が何か気に触ることを言ったか?!」

笑って誤魔化す。

「…っふ、ふふっ、なんでもないよ。びっくりした?」

涙を拭って、これ以上溢れ出ないよう耐える。

「…君は…本当に…驚かせることをする。心臓に悪いのでやめてくれ!」

「ごめんなさーい!」



自分の気持ちを伝えてしまえば楽になれたのかな?

でも、それでぎくしゃくはしたくない。

せめて片想いでもらいいから、杏寿郎の側にいたい。



そう願った。
/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp