• テキストサイズ

し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第1章 出逢い




すっと、おばあさんの前に忘れ物を差し出す。


「まぁ、すっかり忘れていたわ。わざわざありがとう!」

「これがないと不便じゃないか、なぜここまで歩いてきて気付かなかったんだ?」

おじいさんが聞くと、おばあさんが頬を少し染めながら
「あなたと腕を組んでいたら、若い頃に戻った気持ちになってつい、杖を忘れてしまったんですよ。うふふ」

おじいさんも照れて少し頬を染めながら「わざわざすまなかったね。走ってきたんだろ?ありがとう。」と言ってくれた。

「いえいえ!お気をつけて!デート、楽しんで下さいね」と笑顔で見送ると

「またお店に行くね」と恥ずかしそうに言ってくれた

おばあさん達が歩こうとすると、ふとおばあさんが私を見つめた。

「どうしました?」

おばあさんに尋ねると


「あなた、笑顔がとっても素敵よ。すごく幸せな気持ちを分けて貰えたわ!その笑顔を忘れないでね。」

そう言ってまた二人は歩いていった


「笑顔が、素敵……かー、初めて言われたな。うわ、なんか恥ずかしいけど、嬉しいものなんだな…」

そう呟きながら小走りでお店に戻る。


そのやり取りをあの人に見られているとは知らずに…







「(なかなか脚が速いな!そして、とても優しく思いやりがある子だな!確かにあのご老人が言うように笑顔が素敵だ!!うむ、俺も負けていられない、頑張らねばな!!)」








/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp