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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第1章 出逢い




「(う、その笑顔は反則だ…)う、うん…わかった、し、しのぶ…ちゃん?」

少し恥ずかしくて、詰まってしまう

「少しずつ慣れていけばいいです、あ、もうオープンの時間ですね、皆さん!お店開けますよー」

そう言うと皆が返事をする。



気合いを入れ直し、記念すべき初出勤日の幕があがるのだった



「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」

オープンと同時にお客さんが何組か来店する。
この時間帯は割りと年配の夫婦が多いんだとか…


緊張しながらも、丁寧に接客をしていく



「オーダー入りました!5番にケーキセット2つ、ドリンクはコーヒー、レモンティーです!」

「お待たせいたしました、カプチーノです。お砂糖はこちらにございます。ごゆっくりどうぞ。」



「ありがとうございます、お会計が1800円になります。」

一組の老夫婦がお会計をして帰ろうとしている。

「とってもおいしかったわ、また来るわね。」

おばあさんが満足そうに微笑みながら、おじいさんと腕を組ながらお店を出ていった

「(素敵な夫婦…羨ましいな、どうしたら年を取るまであんなに仲良しでいられるのかな?)」

そんな風に思っていると次のお客さんが来店したので、お席にご案内する。
その時にふとカウンターに目がいった。

「(あれ?これってさっきの…)お、お客様申し訳ありません、少々お待ちください」

ぺこりと一礼をし、しのぶちゃんに声をかけた。


「し、しのぶちゃん!さっきお客さんが忘れ物をしちゃったから、届けてきてもいいかな?多分まだ近くにいると思うんだけど…」

しのぶちゃんは私の手元を見ると「それは大切なものですね、こちらは任せてください」と言って代わってくれた。



お店を出ると右、左どっちだと確認する。
するとちょうど角を曲がるのが見えたので、忘れ物を握って猛ダッシュする。


「(田舎育ちだから脚には自信がある!)っ!いた!」

先程の老夫婦を見つける。

「お、お客様ぁー!!」
大声で呼び掛けると振り返ってくれた。


「あら、フラムの…」


「はぁ…、はぁ…、ま、間に合ってよかったです!これ、お忘れ物ではありませんか?」



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