第1章 出逢い
お店に戻り今あったことをしのぶちゃんに報告。
「それは親切にありがとうございました。気持ちのいいことをしましたね、今日は何かいいことが起こるかもしれませんね?ニコ」
「(いいことか…)」
なんて考えているとドアベルがまた鳴る。
「いらっしゃい、ま…せ……」
「あら、本当に来たんですね」
朝の派手派手さん、奇抜さん、傷だらけさんが本当に来た。
本当に仕事だったらしく、頭にタオルを巻いていて、顔が少し汚れていた。
「男は約束守んねーとな!ここでいいか?」
「どうぞ、はい、お冷とおしぼりです。」
しのぶちゃんはテキパキと案内からお冷、おしぼりを置いていった。
「で、その子は新入りか?見ない顔だ」
派手派手さんに指を指される。
「(うっ、何言われるのかなー…)」
「はい、今日からうちで働いてくれる緋里陽奈子さんです、あまりからかわないで下さいね…?」
「わーかってるって!よ、陽奈子!俺は宇随、よろしく!」
そう言ってピースして見せる。
「(初対面で呼び捨てとか、絶対チャラい人だ)」
「お前ホントに軽いなァ、そんなんだから勘違いされやすいんだよォ。」
傷だらけさんが宇随さんを睨み付けた。
「まー、まー!宇随さんも不死川さんも仲良くしてくださいよ!陽奈子ちゃんが困ってますよぉー!」
蜜璃ちゃんが私の両肩を抱きながら会話に入ってくれた。
「仲良しだよなー?うりゃー!」
そう言って宇随さんは傷だらけさんの後ろ首に腕を回して締めてみる
「!!てっめェ…、ぶち殺すぞォ!!」
「(今にも殺りそうじゃん!こっわー!!)」
「その辺にしないか!回りの客人に迷惑だぞ!!それよりも俺は腹が減ったぞ!早く注文しよう!!」
「煉獄ー、お前のクソでかボイスの方が迷惑だぞ」
目を細めてじとーっと宇随さんは見た
「陽奈子さん、ごめんなさい、私が紹介します。こちらの目付き悪い人が不死川さんで、そちらの金髪の人が煉獄さんです。」
「おい、胡蝶!てめェ、ケンカ売ってんのかァ?あ"?!」
「(ひぃぃーー!ホントに目力だけで殺られちゃう!)」
「嫌ですねー、そんなはずないじゃないですか!ニコ」
しのぶちゃんも充分怖いけど…
「うむ!名乗るのが遅くなって申し訳ない!俺が煉獄だ!!よろしく頼む!」